鉄鋼

【20年4月】国内普通鋼受注がリーマン影響超え【貴重な体験】

・20年4月の国内向け普通鋼材受注がリーマンを超えた。 ・20年4月受注は263万トンと09年3月の265万トンを下回った。 ・消費増税、オリンピック延期、緊急事態宣言による消費の減少の影響 ・リーマンとの差は、購買、製造共に停滞したこと。 ・サプライチェー…

【緊急】POSCO火災

・POSCOのステンレス製造ラインで火災 ・出火元は、改修中の焼鈍酸洗ライン ・足元の生産への影響はない ・需要が戻りつつある中、影響が出る可能性が残る

【政府主導】中国は電炉転換【鉄鋼原料の価格下落?】

・中国政府は鉄鋼製造について高炉法から電炉法へのシフトを加速 ・発生が増える鉄スクラップの循環と大気汚染防止、鉄鉱石の輸入削減を目指す ・政府主導で電炉基地を建設し、鉄スクラップの輸入規制緩和を行う ・今後の鉄鋼原料の価格下落につながるか

【鉄鋼生産最低水準】世界粗鋼生産20年4月【中国のみ増加】

・64カ国の粗鋼生産は1億3709万8000トン(前月比6.9%減) ・中国は2カ月連続で増 ・中国以外は3カ月連続で減

【5401】日本製鉄【20年3月期決算】

・粗鋼生産量で国内首位、世界3位 ・日新製鋼を吸収したが、結果は呉製鉄所の閉鎖と言う悲劇の結末 ・さらには、生存をかけた大改革を発表し、高炉の統廃合を断行 ・これまでに見たことないような赤字を叩き出した彼らの目指す姿は、ドメスティックでの独裁…

【鉄鋼生産最低水準】国内粗鋼生産20年4月【鋼材の動き鈍化】

・4月の粗鋼生産量は661万7000トン(前年同月比23.5%減) ・リーマンショックの09年5月以来、過去11年で最低 ・日本製鉄とJFEが高炉の一時休止をしているため5月さらなる減少の見込み ・電炉の東京製鉄は、スクラップ買値を1,000円引き上げており、鋼材の停滞…

3月末の国内鉄鋼在庫が減少のニュース さらなるコロナの影響

・3月末の国内薄板在庫が判明した。 ・メーカー、問屋、コイルセンター(CC)合計は、439万1000トンとなった。 ・これは、前月比2.2%減 97,000トン減である。 ・現在、多くの鉄鋼メーカーが減産、原材料メーカーの鉄鋼石、原料炭の減産、一方で需要回復を果た…

国内の粗鋼生産からみる今後

・国内の鉄鋼需要は2019年下期から減少している。 ・国内20年3月期では、コロナショックの影響は未到来である。 ・自動車各社が減産、休止を発表しており、リーマンショックの水準を超えるか、回復が長引くか、今後に注目。

中国の鉄スクラップ4週連続値上げ

・中国の鉄スクラップ価格上昇 ・上昇幅は、約1ヶ月で合計トン3000円 ・粗鋼生産が急増し、原料需要が高まっていることが原因 ・販売単価の上昇幅が小さく、一部電炉では赤字が発生

鉄鉱石の生産状況

・リオ・ティント(英資源大手)の1-3月の鉄鉱石生産実績は66,787千トン ・前ターム比6.4%減だが、前年同期比で0・3%増 ・BHP(豪資源大手)の1-3月の鉄鉱石の持ち分生産は6003万トン ・前ターム比0.6%減 ・原料炭は922万2000トン(前ターム比15.6%減) ・…

中国鉄鋼企業 第1四半期決算

・中国の上場鉄鋼企業の1~3月期業績は、多くが大幅な減益 ・宝山鋼鉄の純利益は、230億円強と前年同期比43・6%減 ・新型コロナウイルスの影響で販売量が減った一方で原料コスト増が影響

中国鉄筋用棒鋼の生産量増

・中国で鉄筋用棒鋼の生産量が急増 ・収益を取り戻そうと4月に稼働率を上げ、生産増目指す ・中国最大鉄鋼品種の鉄筋棒鋼の需給と市況が崩れれば国内外の鋼材市況下がる

韓国POSCO1-3月決算 連結営業益増

・韓国POSCOが1-3月決算を発表 ・鉄鋼事業の連結営業利益は、337億円 昨年10-12月比37%増 ・原料安で増益 ・一方、海外事業は2四半期連続の赤字 ・世界的な需要減退を受け、市場環境に応じて生産調整も検討する考え ・粗鋼需要の減退に対しては鉄スクラップ…

フェロクロム価格(欧州向け) 20年4~6月 13%高

・南アのメラフェ社は欧州向けフォロクロム4-6月価格を発表 ・交渉の結果、1-3月比12.9%高 4半期ぶりの値上げ ・主要とのステンレスが減産だが、南アやインドの封鎖で供給不足局面

4~6月世界的な鉄鋼不況 世界鉄鋼協会

・世界鉄鋼協会は、短期需要見通し公表延期に代わる暫定的な見解を発表 ・新型コロナウイルスの感染拡大で4~6月は世界的な鉄鋼需要減が見込まれる ・一方で今後のGDPのマイナス成長による影響はサービスや消費分野主体のため、 2008年の金融危機時に比較…

違法鋼材 中国の地条鋼 再び

・違法鋼材「地条鋼」の製造メーカーが3月に検挙 ・地条鋼とは、スクラップなどを電炉で溶かして製造した成分や品質の安定しない粗悪鋼材 ・政府がインフラ投資で経済再開を刺激、低コストの地条鋼生産が活性化 ・2015年には生産能力1億トンと日本の粗鋼生産…

東海地区のコイルセンター加工量 2~4割減

・東海地区のコイルセンター業界の加工量が大幅減少 ・自動車関連向けを中心に20~40%と大きな落ち込み ・雇用調整助成金を活用し、設備の稼働低下に対応するところも出始めている

原料炭の一時下落

・原料炭の国際相場が下落 ・足元トン140ドル割れ (1カ月で下げ幅は2割弱) ・自動車の生産停止→鉄鋼メーカー減産→原料炭価格下落の構図 ・中国の復調でこれ以上の大幅下落はないとの見方が強い

米国経済の近況

・高炉休止などを伴う米鉄鋼メーカーの急激な減産が統計上も現れた ・11日までの週の粗鋼生産は125万6000ネットトン(前週比18・1%減) 製鋼操業率は56・1%(前週比12・4ポイント低下) いずれも2009年の水準 ・米国鉄スクラップ相場が約半年ぶりに200ドルを割…

国内ブリキ市場に1滴の雨

・コロナ感染拡大を受け、缶詰に使われるブリキの海外需要が高まっている ・欧米のロックダウンを受け、東南アジアなど加工地域から欧米への缶詰輸出が急増 ・そのため、国内へもブリキの引き合いが増加 ・しかし、国内メーカーはコスト改善道半ばで、厳しい…

タタ製鉄が減産発表

・世界10位粗鋼生産量を誇るインドの鉄鋼メーカー ・インドは3月25日から21日間のロックダウンを発表 ・鉄鋼メーカーは対象外だが、減少する需要から減産して、キャッシュフローを止める ・昨年には欧州のティッセンクルップとの欧州事業統合が破断 ・増大す…

鉄鋼用語 「店売り」と「ヒモ付き」

・鉄鋼の取引形態は、大きく2種類 「店売り」と「ヒモ付き」 ・ヒモ付きは、売り先が特定ユーザーに決まっている商売 注文内容(価格、数量、品質など)が鉄鋼メーカーに伝わっている 契約のためには、ある程度の量必要だが、メーカー同士が直接、個別に協議で…

コロナショック 国内高炉の休止広まる

・日本製鉄は、新型コロナによる需要減で国内高炉2基を休止 ・鹿島は4月中旬以降と和歌山は4月下旬以降バンキング ・バンキングとは、再稼働可能なように送風を停止した状態 ・粗鋼生産の1割を止める ・3万人の従業員が一時帰休となる ・JFEも検討中

電炉用電極生産 2019年は前年比24%減

・電極メーカーが加盟する炭素協会が発表 ・2019年の電炉用電極の生産量は、9.3万トンで、前年比24%減 ・電炉メーカーの電路鋼の生産減、在庫調整の遅れが影響 ・18年の電極供給逼迫による高騰で、在庫率が変化

ステンレス鋼線価格 4月契約価格

・日鉄ステンレスは、2020年3月~5月の契約価格を発表 ニッケル系▲25円/kg、クロム系据え置き ・それを受け、日本精線も、同額で4月の契約価格を発表 ニッケル系▲25円/kg、クロム系据え置き ・値下げはニッケル原料安を受けたもの

鉄鉱は高止まり、原料炭は軟調推移と対照的

【鉄鉱石】 ・鉄鉱石は、3月中旬に軟化も、その後一転し上昇 1トン80ドル台 ・高値推移の背景には、供給の伸び悩みと、中国の需要高 ・供給国のブラジル、南ア、インドがコロナショックで先行き不安 ・最大の供給国 オーストラリアの状況に中止 【原料炭】 …

粗鋼生産 2019年

【1】粗鋼生産2019年 ・米中貿易摩擦、新型コロナによる景気鈍化だが、、、・19年の世界粗鋼生産量は、18.7億トンで、前年比3.4%増・中国は、9.9億トンで、同8.3%増・欧州は、1.5億トンで、同4.9%減・日本は、0.9億トンで、同4.8%減・米国は、0.8億トンで…

台湾CSC 国内販売価格 4~6月

・台湾・中国鋼鉄(China Steel Co.)が4~6月店売価格を発表 ・300~600台湾ドル(1,100円~2,200円)の値上げ ・大手ミルの全面値上げは、2020年ではCSCが初 ・3ヶ月連続赤字で採算改善が目的 ・同業の宝鋼やフォルモサは据え置き