4~6月世界的な鉄鋼不況 世界鉄鋼協会

・世界鉄鋼協会は、短期需要見通し公表延期に代わる暫定的な見解を発表 ・新型コロナウイルスの感染拡大で4~6月は世界的な鉄鋼需要減が見込まれる ・一方で今後のGDPのマイナス成長による影響はサービスや消費分野主体のため、 2008年の金融危機時に比較…

原油価格がマイナス?解説

・史上初原油先物価格にマイナス価格 ・マイナスとなったのは、WTIの5月価格 ・WTIの6月以降の価格、他の取引所(北海ブレントやドバイ原油)はプラス ・WTIの受取はオクラホマ州(取引所はニューヨーク州) ・先物は、先々の需要が見込めるものへの先行投資 ・…

違法鋼材 中国の地条鋼 再び

・違法鋼材「地条鋼」の製造メーカーが3月に検挙 ・地条鋼とは、スクラップなどを電炉で溶かして製造した成分や品質の安定しない粗悪鋼材 ・政府がインフラ投資で経済再開を刺激、低コストの地条鋼生産が活性化 ・2015年には生産能力1億トンと日本の粗鋼生産…

東海地区のコイルセンター加工量 2~4割減

・東海地区のコイルセンター業界の加工量が大幅減少 ・自動車関連向けを中心に20~40%と大きな落ち込み ・雇用調整助成金を活用し、設備の稼働低下に対応するところも出始めている

佐賀関製錬所でEスクラップ比率高める取り組み

・JX金属は、佐賀関製錬所(大分県)でのリサイクル原料の使用比率UPを発表 ・現在の使用比率は10%で、15%を目指す。 ・リサイクル原料はEスクラップ(主に廃電子基板) ・銅精鉱中の銅品位が下がり硫黄の含有率が高まる傾向を受け、自溶炉での発熱量が増えて…

原料炭の一時下落

・原料炭の国際相場が下落 ・足元トン140ドル割れ (1カ月で下げ幅は2割弱) ・自動車の生産停止→鉄鋼メーカー減産→原料炭価格下落の構図 ・中国の復調でこれ以上の大幅下落はないとの見方が強い

米国経済の近況

・高炉休止などを伴う米鉄鋼メーカーの急激な減産が統計上も現れた ・11日までの週の粗鋼生産は125万6000ネットトン(前週比18・1%減) 製鋼操業率は56・1%(前週比12・4ポイント低下) いずれも2009年の水準 ・米国鉄スクラップ相場が約半年ぶりに200ドルを割…

特金スクラップ 新規取引停止

・特金スクラップ市場において新規取引が全面的にストップしている。 ・特金とは、モリブデン・コバルト・チタン・ハイス鋼・アルニコ・モネルなど ・海外貿易に続いて国内取引でもスポット契約が難しくなってきた。 ・目視による特金スクラップ独自の評価方…

日銀短観 一層の悪化で見えるもの

・日本銀行が企業短期経済観測調査(日銀短観)を発表 ・鉄鋼の業況判断指数(DI)は、大企業製造業▲30㌽ ・前回19年12月調査比で▲13㌽、悪化幅が広がった ・非鉄金属業は、大企業で▲16㌽、中小企業では▲29㌽ ・暗い先行きだけがはっきりと見えている。

国内ブリキ市場に1滴の雨

・コロナ感染拡大を受け、缶詰に使われるブリキの海外需要が高まっている ・欧米のロックダウンを受け、東南アジアなど加工地域から欧米への缶詰輸出が急増 ・そのため、国内へもブリキの引き合いが増加 ・しかし、国内メーカーはコスト改善道半ばで、厳しい…

タタ製鉄が減産発表

・世界10位粗鋼生産量を誇るインドの鉄鋼メーカー ・インドは3月25日から21日間のロックダウンを発表 ・鉄鋼メーカーは対象外だが、減少する需要から減産して、キャッシュフローを止める ・昨年には欧州のティッセンクルップとの欧州事業統合が破断 ・増大す…

鉄鋼用語 「店売り」と「ヒモ付き」

・鉄鋼の取引形態は、大きく2種類 「店売り」と「ヒモ付き」 ・ヒモ付きは、売り先が特定ユーザーに決まっている商売 注文内容(価格、数量、品質など)が鉄鋼メーカーに伝わっている 契約のためには、ある程度の量必要だが、メーカー同士が直接、個別に協議で…

コロナショック 国内高炉の休止広まる

・日本製鉄は、新型コロナによる需要減で国内高炉2基を休止 ・鹿島は4月中旬以降と和歌山は4月下旬以降バンキング ・バンキングとは、再稼働可能なように送風を停止した状態 ・粗鋼生産の1割を止める ・3万人の従業員が一時帰休となる ・JFEも検討中

LME銅 反発

・実景気への影響が現れるボーダーは、5,500ドル/トン ・3月20日以降ボーダーを下回ったが、ここに来て反発 ・理由は、欧米の景気刺激策 ・しかし、欧米でのコロナ感染拡大は収まりを見せない ・今後の推移に一層の注目が集まる

マグネシウム供給網の停滞

・世界一の生産国 中国でマグネシウムの流通が停滞 ・陝西省と山西省が、中国内の生産量の8割を賄う ・工場稼働率減と配送網の停滞が深刻な供給問題に発展 ・他にもドロマイト、フェロシリコン、石灰石も同様に影響

電炉用電極生産 2019年は前年比24%減

・電極メーカーが加盟する炭素協会が発表 ・2019年の電炉用電極の生産量は、9.3万トンで、前年比24%減 ・電炉メーカーの電路鋼の生産減、在庫調整の遅れが影響 ・18年の電極供給逼迫による高騰で、在庫率が変化

ステンレス鋼線価格 4月契約価格

・日鉄ステンレスは、2020年3月~5月の契約価格を発表 ニッケル系▲25円/kg、クロム系据え置き ・それを受け、日本精線も、同額で4月の契約価格を発表 ニッケル系▲25円/kg、クロム系据え置き ・値下げはニッケル原料安を受けたもの

三菱マテリアル 平角銅線の販売数 10年で10倍の計画

・2030年の平角銅線の販売数量 10倍の5,000トンの計画 ・電動車市場の伸びを見込む ・三菱マテリアルは、昨年子会社の三菱電線工業から事業を移管済み ・今年度から統合した元子会社の三菱伸銅の技術シナジーを期待 ・計画実現のためのキーワードは、耐熱と…

鉄鉱は高止まり、原料炭は軟調推移と対照的

【鉄鉱石】 ・鉄鉱石は、3月中旬に軟化も、その後一転し上昇 1トン80ドル台 ・高値推移の背景には、供給の伸び悩みと、中国の需要高 ・供給国のブラジル、南ア、インドがコロナショックで先行き不安 ・最大の供給国 オーストラリアの状況に中止 【原料炭】 …

スバル 自動車生産を停止

・アメリカのインディアナ工場は3/23~4/20停止 ・日本の群馬製作所は4/11~5/1迄停止 (GWを挟むため実際は~5/10) ・背景には、アメリカでの需要減 ・スバルの販売台数 19年度実績 100万台のうち、アメリカが70万台、日本が12万台 ・アメリカでの生産は、37…

電位差マップ (異種金属接触による電食への対策)

・電位差が0.35Vを超える組み合わせは避ける ・その場合は、さらに電食対策を講じる必要

粗鋼生産 2019年

【1】粗鋼生産2019年 ・米中貿易摩擦、新型コロナによる景気鈍化だが、、、・19年の世界粗鋼生産量は、18.7億トンで、前年比3.4%増・中国は、9.9億トンで、同8.3%増・欧州は、1.5億トンで、同4.9%減・日本は、0.9億トンで、同4.8%減・米国は、0.8億トンで…

東海地区鋼材流通量 計画比2割減の見通し

・東海地区の鋼材業者 4~6月稼働計画比2割減 ・重要保安部品を製造する部品メーカーでは、4月生産計画比8割減も ・トヨタの北米等輸出減の見通し ・中国向けでもモータープール(完成車保管場)が増加(出荷が停滞) ・当初の生産計画12,500台/日をトヨタが維持…

鋼材支給価格 20年度上期

・自動車メーカーと鉄鋼メーカーのひも付き価格が決定 ・伴って、自動車メーカー各社の20年度上期の鋼材支給価格が決定 ・トヨタ、日産、ホンダ、いすゞ 据え置き(普通鋼、特殊鋼とも) ・SUBARU 薄板、鋼管 ▲7円/kg、特殊鋼 ▲8,5円/kg

コロナショック 株価と銅価格の連動性

・コロナショックが絶対に起こる理由 ・銅価格の下落 5,500USD/mtを下回ることがほぼ確実 ・過去の傾向から、株価は銅価に連動

市場価格 2020年2月

・Ni Ni系ステンレスは4月より値下げの公算 ・Cr 5,500ドルを割る場合、相場急落の恐れ (2020年2月 5,685.3 USD/mt) ・Steel scrap 高炉減産の余波で下落の見通し (CO2規制で高炉でのスクラップ需要増の背景)

世界銅地金需給 2019年1~11月

・国際銅研究会(ICSG)は、世界銅地金需給を発表 ・2019年1~11月の需給バランスは、38.4万トンの供給不足 ・供給量は、2,189万トン(前年同期比0.5%減) ・消費量は、2,228万トン(前年同期比0.6%減) ・中国、アメリカ、インド、台湾で消費が増加、欧州と日本は…

台湾CSC 国内販売価格 4~6月

・台湾・中国鋼鉄(China Steel Co.)が4~6月店売価格を発表 ・300~600台湾ドル(1,100円~2,200円)の値上げ ・大手ミルの全面値上げは、2020年ではCSCが初 ・3ヶ月連続赤字で採算改善が目的 ・同業の宝鋼やフォルモサは据え置き

3Dプリンタ材料 市場規模27%増

・2018年の3Dプリンタ材料の世界市場規模は、1,813億円 ・前年比26.9%増 ・背景には、造形方法の技術革新の進展,オープンプラットフォーム化 ・2018年から2023年までの年平均成長率は、21%と試算

自動車生産量 工業統計 2020年1~2月

・2020年1~2月 の自動車生産量は、200万5千台 ・46%減少 ・新型コロナの影響 ・車種別: 乗用車49%減、SUV41%減、エコカー62%減